【日本のサロンはハイクオリティー】
日本のサロンといえばカットやパーマ、カラーなど豊富なメニューが揃っていて、お客様は高い技術による施術をごく当たり前のように受けることができます。髪や頭皮へのダメージの少ない薬剤を使っていたり、ゆったりくつろいで過ごしていただけるように心からの「おもてなし」で接客をしているスタイリストが大半でしょう。
一方、海外のサロンに目を向けてみれば、日本ではごく当たり前のことが存在すらしていないから驚きです。もちろん国によっての違いはありますが、例えば日本では規定のカリキュラムを修了して、国家資格である「美容師免許」を取得していないと施術を行なうことはできませんが、実力主義の考えが強い国であるイギリスや、オーストラリア、イタリアなどでは免許がなくても施術を行なうことができます。カットやパーマ・カラーなどの技術面においても、日本では当たり前にしていることが海外では「なにそれ?」といったことも多く、海外のサロンで日本人が施術をしてもらいその仕上がりにショックを受ける……といった事例も多々あります。
必要な知識や技術をしっかりと学んで習得したスタイリストが、お一人おひとりに合った施術を行なう日本のサロンは、海外と比較してみてもハイクオリティーなサロン文化を築いているといっても過言ではないでしょう。
【道具や設備へのこだわりも違う】
満足していただける施術を提供できるように、日本では道具や設備へのこだわりが強いサロンが当たり前ですが、海外では日本ほどこだわりを持って揃えていないのが実情です。シャンプー台はリクライニング機能のないイスに座って、頭を洗髪台に乗せて洗うスタイルであったり、カラー剤を塗るハケはお粗末なものであったり、腕を出せないカットクロスやイヤーキャップは使わないなど、とにかく日本と海外とでは道具や設備に対する意識が大きく違います。